[EVENT REPORT] 9/2 #おたがいハマトーク vol.85 喜多麻子さん:横浜市 健康福祉局 地域包括ケア推進課

#おたがいハマ トーク vol.85は、健康福祉局高齢健康福祉部地域包括ケア推進課長の喜多麻子さんをゲストに迎えます。

要介護状態となっても高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう「地域包括ケアシステム」の構築が進められています。

地域包括ケアシステムとは、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供される体制です。

団塊の世代が75歳以上となる2025年には、横浜市の高齢者人口が約100万人に達する予測です。その先2040年には、90歳以上の人口が約15万人となる見込みです。

横浜市では、18の区が、地域包括ケアシステムの構築に向け、地域の特性や課題を踏まえて各区の方針や重点取組を示した「横浜型地域包括ケアシステムの構築に向けた区行動指針」を策定しています。

今回は、健康福祉局高齢健康福祉部地域包括ケア推進課長の喜多麻子さんに、横浜市における地域包括ケアシステム推進の現状と、今後の展望についてお話を伺います。

◇   ◇   ◇   ◇

イベントレポート

<トーク前半>

地域包括ケアシステムとは、医療・介護・予防・住まい・生活支援の5つの要素が日常生活圏域単位で一体的に提供される仕組みをつくろうというもの。高齢者の方が、いつまでも住み慣れた地域で自分らしく暮し続けられることを目的としています。厚労省が2025年に向けて全国で一体的に進めていこうとするものですが、横浜市では、横浜独自の地域ケアプラザを中心に、市民と一緒に取り組んでいます。

取り組みの背景について伺いました。昨年に人口のピークを迎えた横浜市。5年後には「5人に1人が高齢者」という時代を迎えると言われており、少子高齢化が進む中で増えるであろう生活支援のニーズに対し、サービスを提供する仕組みを整えることが求められています。

次に、コロナ禍の中での課題について伺いました。地域活動が従来どおりにできなくなる中、交流の頻度が減った高齢者の要介護や認知症リスクが高まるのではないかという懸念が生まれています。課題解決に向けた具体的な活動については、「オンラインサロン」や、「グループLINE」活用による体調確認などがあるそうです。

従来とは違う形で活動を行う事例もあります。例えば、使い道がなくなった給食用の食材をこども食堂で配布することで、そこで生まれる見守りの仕組みも新たにできました。

喜多さんは、「ゆるやかな住民同士のつながりがあったからこそ、非常時にも絆が再確認できたり、新しい形に変えながらつながりが続いていくのではないか」と話します。

<トーク後半>

新しいつながりにおける、これからのテクノロジー導入について伺いました。民間企業とも連携しながら、スマホの使い方講座などの講習会を行う必要性が挙げられます。

ICTやAIを介護現場でどう導入していくかという視点もあります。紙文化が残るなかどこまでできるのでしょうか。例えば、ベテランの方々の知見をAIに反映し、新人の教育に役立つという効果も期待できます。介護ロボットの導入などにより、介護職の方が利用者のケアに向きあう時間も増えるのかもしれません。ケアプラザのコーディネーターや職員に対しても、オンライン研修などの環境整備を模索しています。

横浜コミュニティデザイン・ラボの杉浦は、「ICTのニーズが顕在化している。おたがいハマでもICTを切り口とした学びのコンテンツやお悩み相談の現場づくりなどのプロジェクトを立て、動き出している。知見や技術の結びつけが今後の柱になるのではないか」と考えています。

多様な人たちが、一緒に新しい包括ケアの仕組みをつくることについての考えを伺いました。喜多さんは、「サポートを、いろいろな人が持ち寄りながらやっていくことが今後良いのではないかと思う。共に学ぶことをきっかけにつながりができ、他の事ができるのではないかというようなネットワークが広がることが強み。地域の暮しをみんなで支えることを多くの人に参画してもらい、やっていきたい」と話します。

最後に、今後について伺いました。いろいろな方が自分たちのまちを良くしようという思いで一緒に取り組めたら良いと思います。プロボノ(=仕事で培った経験・スキルを活かしたボランティア活動)を横浜で支援する、「ハマボノ」の取り組みにも注目です。

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<実施概要>
日時:9月2日(水) 12:15〜12:45
場所:YouTube LIVE + Facebook LIVE
参加方法:ライブ映像はこちらのページから視聴できます。
〇YouTubeライブ

〇Facebookライブ

〇#おたがいハマ トーク(LOCAL GOOD YOKOHAMA特設サイト)

トーク&セミナー|番組

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<参考>
▽地域包括ケア推進課
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/fukushi-kaigo/koreisha-kaigo/care-system/tiikihoukatsu.html

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▽お願い
Facebookに設置した「【横浜市】#おたがいハマ:新型コロナ感染症対策をテーマにした公民連携プラットホームのオープングループ」にご参加ください。新型コロナウイルスに関する情報を共有していきましょう。どなたでも参加できます。
https://www.facebook.com/groups/829823894180583/

▽【ご協力をお願いいたします!】DONATION/物資の寄付・寄贈のお願い
新型コロナ対策ドネーション「物資の寄付・寄贈」をよろしくお願いします!
既にご存じのこととは思いますが、介護・福祉・医療の分野でもマスクや、防護服、消毒薬などが不足しており、現実的に難しい状況になっています。
少しでも改善していくために皆様にお願いがあります。
未使用のマスク、防護服(ビニール製レインコート等でも可)、消毒薬、プラスチックグローブ(手袋)などがありましたら、寄付をしていただきたいと切にお願いを申し上げます。

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