[EVENT REPORT] 7/1 #おたがいハマ トーク vol.46:緊急特番PART-2 大澤幸生さん(東京大学大学院システム創成学専攻教授)

【緊急特番】#おたがいハマ トーク vol.45
「温もりのあるデータと草花の匂うテクノロジー
―そして私たちは、コロナ危機を乗り越える」

今回、2日間にわたり、「温もりのあるデータと草花の匂うテクノロジー ―そして私たちは、コロナ危機を乗り越える」というテーマで大澤先生にお話をしていただきました。

<トーク前半>

データジャケットについてお話していただきました。「データは中身を見たり、分析をして、初めて使い方や価値が分かる。しかし、現状はデータの価値を見る前に、データの金額を決めて、買わなければならない。」そこで、データの中身は知ることができなくても、データの概要をはじめにやりとりをしようという考え方。例えば、DVDジャケットのように、概要が有益な情報になります。さらに、大澤先生は、世界中の大学や企業と連携し、「どのような思いでデータを作ったのか」について意見を交換するコミュニケーションを長年実践してきました。

次に、データジャケットを効果的に利用する方法として、key graphについてお話をしていただきました。key graphを通じて、データ間で共通する言葉の結びつきや変数成分の情報など、データジャケット間の情報が可視化されます。このような取り組みを行う中で、幅広い分野でデータが利用されており、例えば、サッカーやマーケティング、株式投資戦略などに活用された事例もあるそうです。

<トーク後半>

機械がデータを処理し、価値サービスを人間に提供していくSociety 5.0。これに加え、 大澤先生には、Society 5+i という考え方についてご紹介していただきました。大澤先生は「Society 5+i という考え方を通じて、まだ見えていないデータやどのようにデータになるのかわからない部分に注目したい」と話します。5+iのiとは、データになっていない隠れた情報の価値を表していて、このような隠れた情報をデータとして設計し活用することでSociety 4から5、5から6へと飛躍してゆく社会を構想しています。

番組終盤では、リビングラボ との協働の可能性についてもお話を伺いました。例えば、横浜市金沢区にはアオサやオリーブのような地域の資源を利用した活動があります。このような取り組みに対して、「データの背景にある人の温もりが横浜にはある」と大澤先生は話し、東京と横浜のデータを連結する構想などについて関口 昌幸係長(横浜市政策局共創推進室共創推進課)と盛り上がりました。今後の動きに注目です。

▽プロフィール
〇大澤 幸生さん
東京大学大学院システム創成学専攻教授。独自のデータ可視化技術KeyGraph(1996)を利用したビジネスチャンス発見手法を2000年に提唱し、発展形として「イノベーションゲーム」を開発(2008)。これに、独自に編み出した「データジャケット」というデータの利用価値を要約する手法を結合したデータ市場(2013)を普及する活動と共に、KeyGraphの原理をコロナ伝搬解析に転用したシミュレーション結果から感染防止生活の原則を打ち出す。」
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▽お願い
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