#おたがいハマ トーク vol.48は、市民セクターよこはまの吉原明香さん、かながわ311ネットワークの石田真実さん、ソーシャルコーディネートかながわの藤枝香織さんをお招きします。
市民セクターよこはまは、かながわ311ネットワーク、ソーシャルコーディネートかながわは、新型コロナウィルス感染症の拡大も大きな災害であると捉え、神奈川県内のNPO・市民活動団体の活動や運営に及ぶ影響について実態を調査するアンケートを行いました。
集計結果はWEBサイト上で公開され、新型コロナに関する各種の支援、NPO法人等への支援策や手続き等の緩和策などへの政策提言へ活かしていきます。
今回は、コロナの状況下で実施したアンケートから見えてきたことのほか、中間支援組織の役割、災害復興くらし応援・みんなのネットワークかながわ(みんかな)の取り組みなどについてお話をしていただきます。
◇ ◇ ◇ ◇
トークレポート
<トーク前半>
通称、みんかな。一般社団法人ソーシャルコーディネートかながわ、認定NPO法人市民セクターよこはま、認定NPO法人かながわ311ネットワークの3団体で、大きく社会に働きかけていくために、団体間のネットワーク構築を目指し、準備会議を結成。災害から生活や仕事を戻していくときに、かなり長い時間がかかるため、行政や社会福祉協議会、民間が協力して災害を乗り越えていく形を事前に立ち上げておく必要があると言います。
今回、神奈川県内の非営利団体などに対して、コロナウイルス の状況に関するアンケートを実施。福祉や子ども、まちづくり、多文化共生など様々な属性の424団体から回答を得られたそうです。アンケートから見えてきたことについてお話していただきました。
アンケート結果から、感染のリスクを懸念する団体は多いと言います。特に、高齢者を支える団体は活動をやめることができないが、感染リスクはあるものの、不安を抱えながら活動を続けているという現状が分かりました。
また、「収入が減ってしまう。寄付の収入が減っている。このまま続くと、活動ができない」という不安な声も出ていることがアンケート結果から分かりました。
さらに、居場所作りをしているNPOは活動をできていないということが分かりました。例えば、子どもたち、子育てをしているお母さん、高齢者など、居場所を失って、孤立しているのではないかという不安を持つ団体が多いと言います。しかし、多くの団体はオンラインでの活動は環境が整っていないので、まだ始められていないといいます。
これらのアンケートの結果を受け、市民公益活動緊急支援助成金の募集を開始。気持ちが前向きになる活動に対する助成金として、感染予防対策やオンライン整備などに利用することができるそうです。
<トーク後半>
これからの中間支援組織の役割や機能について吉原さんにお話を伺いました。「特に災害に関しては、中間支援団体同士の連携が必要。それぞれのエリアやテーマを超えて繋がることで、社会や地域に対して大きなインパクトで働き変えていく。これからの役割の一つではないか。」と吉原さんは話します。
次に、政策提案機能のあり方についてお話を伺いました。「防災にどこまで力を入れるのは非常に難しい。」と石田さん。また、「共通の課題もあれば、その分野特有の課題もある。中間支援だけでは深掘りできない部分もあるため、専門家と協力できれば解決できる部分もある。」と藤枝さんは話します。
◇ ◇ ◇ ◇
<ゲスト>
▽吉原明香さん
認定NPO法人 市民セクターよこはま理事・事務局長 / 横浜市市民協働推進センター 担当理事
◇私がつくりたい未来
「今このとき、共に在る」ということを喜び合える社会の実現
◇私の過去
時はバブル期、佐賀から横浜に来ました。知り合いもいない中、近所の方々から子育てを助けてもらい今があります。31歳の時に大病をし「死」を意識した時に、逆に人生に目標ができ、33歳の時に横浜市社会福祉協議会に入職。35歳より横浜市ボランティアセンターにて市民活動支援担当となり、横浜の市民活動を担う方々に魅了されました。40歳で社協を退職、2002年より法人事務局長,2009年7月より2020年3月まで11年間センター長を務め、4月よりチーフ協働コーディネーター。
▽石田真実さん
認定NPO法人かながわ311ネットワーク 防災教育事業担当理事
災害復興くらし応援・みんなのネットワークかながわ準備会議 事務局長
元中学校教師で防災士。東日本大震災をきっかけに被災地支援活動を初め、2013年5月にかながわ311ネットワークを設立しました。教員の経験と防災の知識を生かして「自分のいのちを自分で守れる子どもを育てる」「災害に学び未来に備える」をモットーに、神奈川県内の小中学校をはじめ、避難所運営委員会や市民団体等を対象に、研修やワークショップの講師を務ています。大人も子どもも関係なく、ひとりひとりが素のままで輝ける社会を目指して、様々な活動に参加しています。
▽藤枝香織さん
一般社団法人ソーシャルコーディネートかながわ 副理事長
子育てを通じて地域のことに目が向くようになり、2006年より神奈川で市民活動を支える中間支援団体の活動に関わっています。NPO・ボランティアグループの活動や運営に関する相談や研修、情報発信・編集、NPOに関する各種調査などに携わってきました。2012年より、神奈川でさまざまな人や組織をつなぐ「ソコカナ」の立ち上げと活動に参加し、市民公益活動の運営や連携協働のアドバイザーなど務めています。横浜市在住。
【参考】
▽NPO・市民団体向けコロナ影響緊急アンケート(災害復興くらし応援・みんなのネットワークかながわ:準備会議)
https://minkana.net/coronaq/
▽みんなのネットワークかながわ(みんかな)
https://minkana.net/about-minkana/
▽横浜市市民協働推進センター
https://kyodo-c.city.yokohama.lg.jp/
▽新型コロナウイルス感染症拡大への対応および支援について(市民セクターよこはま HP)
https://shimin-sector.jp/news/covid-19/
▽認定NPO法人市民セクターよこはま Facebookページ
https://www.facebook.com/shiminsectoryokohama
_____________________
▽お願い
Facebookに設置した「【横浜市】#おたがいハマ:新型コロナ感染症対策をテーマにした公民連携プラットホームのオープングループ」にご参加ください。新型コロナウイルスに関する情報を共有していきましょう。どなたでも参加できます。
https://www.facebook.com/groups/829823894180583/
▽【ご協力をお願いいたします!】DONATION/物資の寄付・寄贈のお願い
新型コロナ対策ドネーション「物資の寄付・寄贈」をよろしくお願いします!
既にご存じのこととは思いますが、介護・福祉・医療の分野でもマスクや、防護服、消毒薬などが不足しており、現実的に難しい状況になっています。
少しでも改善していくために皆様にお願いがあります。
未使用のマスク、防護服(ビニール製レインコート等でも可)、消毒薬、プラスチックグローブ(手袋)などがありましたら、寄付をしていただきたいと切にお願いを申し上げます。
https://otagaihama.localgood.yokohama/donation/
▽新型コロナウイルスに向き合う産官学⺠の共創プラットフォーム#おたがいハマ
https://otagaihama.localgood.yokohama/
主催:横浜コミュニティデザイン・ラボ、YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス
協力・支援:横浜市
メディアパートナー:ヨコハマ経済新聞、港北経済新聞、タウンニュース、横浜STORY