【イベント】1/26 政策デザイン勉強会vol.61「横浜市におけるWeb3.0を活用した地域課題解決を考える その2 ~産学官共創によるメタバースを活用した若者のこころの支援~」

1/26 政策デザイン勉強会vol.61「横浜市におけるWeb3.0を活用した地域課題解決を考える その2 ~産学官共創によるメタバースを活用した若者のこころの支援~」

61回目となる「政策デザイン勉強会」では、Web3.0、メタバース、Daoをキーワードに、横浜の地域課題解決に役立つ新技術の活用とDX推進について考える勉強会シリーズの2回目です。

横浜市立大学 医学群の宮﨑智之准教授をプロジェクトリーダーとする、複数大学、複数企業、自治体が連携する研究グループが、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が公募する令和4年度「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」共創分野本格型に採択されました。近年コロナ禍において深刻化している「若者の生きづらさ」や心の不調に対して、心理的障壁の低い相談・ケアを提供する場として、バーチャル空間に「メタケアシティ」の構築を目指して活動を始めました。

今回の勉強会では、「若者の生きづらさを解消し高いウェルビーイングを実現するメタケアシティ共創拠点」プロジェクトについて話を聞き、生きづらさを感じる若者に対してメタ ケアシティを通してケアすることで、若者がレジリエンスを持つ未来をつくっていくための方策や、について、オープンにディスカッションします。

現在、Web3.0に関連する暗号資産(仮想通貨)、DeFi(分散型金融)、NFT(非代替性トークン)、DAO(分散型自律組織)、メタバース(仮想現実)などに注目が集まっています。総務省は2022年8月、仮想空間の利活用に関する課題整理などを目的として「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会」を設置。デジタル庁は11月から「Web3.0研究会DAO」の立ち上げに向けて準備を進めています。また、政府はDAOの法制化に向けて検討を始めています。

この勉強会は、分散型台帳・ブロックチェーン技術などを基盤とするWeb3.0やメタバースのほか、多様なステークホルダーの参加が可能となる分散型の自律的な組織「DAO」の概念や現状を共有し、地域課題解決のための政策や事業を考えることを目的に、毎月1回シリーズで開催しています。

 

<実施概要>

政策デザイン勉強会vol.61
テーマ:横浜市におけるWeb3.0を活用した地域課題解決を考える その2
~産学官共創によるメタバースを活用した若者のこころの支援~
開催日:1月26日(木) 17時50分~20時40分
会場:横浜市役所1F スペースA・B
※Zoomによるハイブリッド開催
参加費:無料(事前申込制)
主催:NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
共催:横浜市政策局
対象:横浜で新しい取り組みをしたい人や横浜の社会課題解決や地域活性化に関心のある人
参加申込:peatixでお願いします。
https://peatix.com/event/3470924/

 <内容>

1部:メタバース体験会・ピッチ 17時50分~18時40分

VRゴーグル「Meta Quest」とプロジェクターを使ったメタバース空間のデモンストレーションと、横浜のメタバース関連のプロジェクトを紹介するショートピッチを実施します。

メタバースピッチ 18時~18時40分
◎ピッチタイトル・内容
▽メタバース体験について
・遠藤貴也(東京都市大学メディア情報学部社会メディア学科)
VRゴーグル「Meta Quest」を使ったVR空間のデモンストレーションを行います。2022年11月に港南区が主催した「こども夢ワールド」で体験をしてもらったバーチャル空間や、今月14日、15日にルミネ横浜で実施をした「誰でもウェルカム展示会 – LOCAL GOOD VR YOKOHAMA -」のワールドの紹介。また、今後のメタバースの可能性について話します。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100019607716438

▽LOCAL GOOD VR YOKOHAMA/DAO運営のトライアル
・橘高禎利、永井楓(LOCAL GOODサポーター)
ルミネ横浜で開催された「LOCAL GOOD DAY! ~GOODなコミュニティは、循環する。~」で1月14日・15日に実施するVR空間体験ワークショップ「誰でもウェルカム展示会 – LOCAL GOOD VR YOKOHAMA -」の活動紹介。ルミネ横浜がSDGs・サーキュラーエコノミーをテーマに実施する展示販売イベントと連携し、メタバースとSDGsプロモーションや販促タッチポイントの拡張性や可能性を探るべく、VRSNS「VRChat」を使った新しいコミュニケーションの場を運営する取り組みの紹介。
https://www.facebook.com/events/572032711405395/

▽横浜メタバースの取り組みについて
・中島 幸一(Richard Nakajima)
Yokohama Metaの副理事長として推進している横浜未来機構公認『学びx横浜未来メタバースプロジェクト』の紹介。

▽Web3.0アプリ「DrugN」の取組状況と今後の展望(仮)
・保田 浩文(株式会社HealthCareGate代表取締役社長)
本邦でも珍しいデジタル未病(ヘルスケアxWeb3)事例の取り組みを紹介。2023年1月にはスタートアップ社会実装事業として横浜市にも採択されました。Web3の中でもブロックチェーンを活用したデジタル未病サービスで、服薬忘れ防止を題材に、患者さんに自分自身の健康を維持することに対するインセンティブ設計がされています。患者中心の医療を実現する策として2月からα版の公開を予定しています。本事業の取り組みだけでなくWeb3✖️横浜の新しいカルチャーの可能性をお伝えします。
https://healthcaregate.co.jp/

▽メターバースお仕事100業種チャレンジから見えた失敗しないメターバース企画について
・金谷 建史(株式会社テンアップ 代表取締役)
メタバースのサービスはまだ一般的ではなく、どのようにサービス提供をしていくとよいのか成功例も無いのが現状です。そこで、2022年1月から「お仕事100業種チャレンジ」という実証実験を行い、どのようなサービスを提供していくとお客さんに喜んでいただけるのか、一般的な人のITリテラシーの現状とメタバースサービス提供の技術的な乖離はどれくらいあるのかを計測してきました。本ピッチでは、これらのデータやメタバースでの事例などをお伝えします。
https://www.10up.co.jp/

▽メタバースの取り組みとNPOにおける目指す組織のカタチ
・志田健一(NPO法人まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY. 副理事長、Code for Hodogaya 代表、GREEN LABEL 共同代表)
メタバースの取り組みとして、Spatial上にNPOの活動紹介を展開し、関連団体・ステークホルダー、関係先などを空間上でリンク(移動可)させた。また、NPOにおけるDAOへの取り組みとして、NFT、ユーティリティトークンなどのWeb3の要素を取り入れることを進めている。
https://sbc.yokohama/column/20230106-sbc-npo-dao
ほか調整中

2部:政策デザイン勉強会 18時45分~20時40分

18:45-18:55(10分) 挨拶・趣旨説明
▽「政策デザイン勉強会vol.61~NFT/トークンを軸とした新しいコミュニティの可能性を考える」の振り返り
https://peatix.com/event/create2/3438500

▽Web3.0、メタバース、Dao等に関する地域・まちづくり系の取組紹介
・杉浦裕樹(NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ)

18:55-19:00(5分)横浜市の取り組み紹介
▽横浜市政策局から

19:00-19:30(30分)話題提供
▽産学官共創によるメタバースを活用した若者のこころの支援プロジェクトについて
・宮﨑 智之(横浜市立大学 医学群准教授)
横浜市立大学 医学群の宮﨑智之准教授をプロジェクトリーダーに、神奈川大学、神奈川県立保健福祉大学、横浜国立大学などの複数の大学や企業、自治体(横浜市・神奈川県)が連携する研究グループは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が公募する令和4年度「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」共創分野本格型に採択されました。拠点名は「若者の生きづらさを解消し高いウェルビーイングを実現するメタケアシティ共創拠点」。生きづらさを感じる若者の心の課題を包括的に研究する新たな学術領域を立ち上げ、得られる知見を基に心理的レジリエンスの獲得促すコンテンツ(デジタルメディスン)を提供するメタバースプラットフォーム「メタケアシティ」を構築し、日本国内の生きづらさを感じる若者に対してメタケアシティを通してケアすることで、若者がレジリエンスを持つ未来を目指すプロジェクト。
https://www.yokohama-cu.ac.jp/news/2022/20221025miyazaki_coi.html

19:30-19:40(10分)質疑応答

19:40-20:30(50分)オープンディスカッション
テーマ1:若者の体験とメタバース
テーマ2:地域トークン等の導入による地域内資本の循環について

20:30-20:40(10分)
総括・お知らせ
・政策デザイン勉強会 vol.62~その3~(2月開催)について

【登壇者紹介】

2部
◎宮﨑 智之(横浜市立大学 医学群准教授)
横浜市立大学医学群准教授。横浜市立大学医学部卒、同大大学院卒。脳の興奮情報伝達の中核分子であるAMPA受容体を生きたヒト脳内で定量できる薬剤の開発に世界で初めて成功し(Nature Medicine 2020)、これまでに500名を超える精神・神経疾患患者さんの検査を行う。一連の臨床研究の中で触れ合った患者さんと向き合う中で、若者の生きづらさの深刻さやそれへの対応策がないことを知り、「若者の生きづらさ」や心の不調に対して心理的障壁の低い相談・ケアを提供する場として、バーチャル空間に「MeeTaa」の構築を目指している(JST 共創の場形成支援プログラム本格型 プロジェクトリーダー)。
https://www.yokohama-cu.ac.jp/researcher/miyazakitomoyuki.html

1部
◎遠藤貴也(東京都市大学メディア情報学部社会メディア学科)
現在は東京都市大学メディア情報学部社会メディア学科に在学。コミュニケーションの在り方や居場所に興味がある。以前から関心のあったテクノロジー分野とコミュニケーション分野の融合に可能性を感じ、VR/メタバース空間の設計にも携わっている。また、国土交通省が開発を行うPLATEAUを使ったまちづくりの在り方について考えている。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100019607716438

◎中島幸一(Yokohama Meta副理事長)
横浜未来機構公認『学びx横浜未来メタバースプロジェクト』を運営するYokohama Metaの副理事長として本プロジェクトを推進。立ち上げ当初からのコアメンバーとしてプロジェクトを共創。半導体事業に40年以上携わり、ルネサスエレクトロニクス社を退社後、2018年8月にiXOS株式会社を起業し、2022年に横浜に進出。iXOSでは、次世代IoTデバイス、スマコンのハードおよび、”音”事業を立ち上げ中。昨年11月デジタル田園都市国家構想応援団の理事に就任し、横浜と繋いでいます。

◎橘高禎利(富士通株式会社、LOCAL GOOD YOKOHAMA サポーター)
地域の安心安全維持、ひととひとが笑顔で過ごせる地域が活動テーマ。コロナ禍で地域活動が低迷始めたタイミングの2020年5月から#おたがいハマプロジェクトに参画し、ICTお助け隊メンバーとして活動。また「にしく地域づくり大学校」9期生として、活動の場を拡げつつ、LOCAL GOOD YOKOHAMA サポーターとしていろんな世代・業種の多様な繋がりで活動中。
https://www.facebook.com/sadatoshi.kitsutaka

◎永井楓(フリーランス・LOCAL GOOD YOKOHAMA サポーター)
横浜生まれ。明治学院大学社会部社会学科卒。慶應義塾大学大学院SDM研究科修士課程卒。地域資源利活用に関する研究を行う傍ら、テーマパークでの接客仕事や、㈱Sydecasのリサーチャーとしても勤める。LOCAL GOOD YOKOHAMA サポーターとしては、企画や企画運営の側面で関わっている。また、横浜をつなげる30人2期にも所属し、3期の運営メンバーも務めている。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100006543632728

◎保田浩文(株式会社HealthCareGate代表取締役社長)
YOXOアクセラレーター採択のスタートアップ企業株式会社HealthCareGate代表取締役社長。薬学部に在学中にブロックチェーンに興味をもち、トレーダー、ブロガー、イベンター、開発、事業インターンなどの活動を経て、2019年に「楽医」を実現するために創業。関内まちづくり振興会と連携し、NFTを題材に次世代技術を用いたまちづくりを体験できる「カケルヨコハマ」を展開。港南区こども夢ワールドでメタバース体験コーナーを企画運営し、現在はWeb3.0x医薬品を題材に次世代webサービスを開発している。
https://www.hamakei.com/photoflash/7558/

◎金谷 建史(株式会社テンアップ 代表取締役)
2016年にメタバースを使った学習塾して創業。学習効果や脳科学をベースとしたコンテンツやコミュニケーション設計を行い、難関大学や開成高校等にも合格者を輩出。2022年から「メタバースお仕事100業種チャレンジ」を開始し多くの業界向けのメタバース支援へと事業を拡大中。
https://www.10up.co.jp/

◎志田健一(NPO法人まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY. 副理事長、Code for Hodogaya 代表、GREEN LABEL 共同代表)
志田自身の取り組みとして、SBC.キャラクター「彩戸みさね」のVR化をはじめとし、横浜保土ケ谷のキャラクター「星川とばり」(Yocco18)のVR化を企画。今後はリアルとメタバースによるハイブリッドなイベントの開催や各種コンテンツ開発(例えば、まちピアノにおけるメタバース活用)などにも力を入れていく。
https://sbc.yokohama/column/20230106-sbc-npo-dao

【参考】

▽Web3.0事業環境整備の考え方
ー今後のトークン経済の成熟から、Society5.0への貢献可能性までー
2022年12月16日 大臣官房 Web3.0政策推進室
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/shin_kijiku/pdf/010_03_01.pdf

▽Web3.0 研究会報告書 ~Web3.0 の健全な発展に向けて~
2022年12月 Web3.0 研究会
https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/a31d04f1-d74a-45cf-8a4d-5f76e0f1b6eb/a53d5e03/20221227_meeting_web3_report_00.pdf

▽アイリッジ、全国初・複数金融機関口座と紐付けたデジタル地域通貨・真庭市「まにこいん」が開始
http://media-ir.com/news/?p=98325
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▽企業が個人をエンパワーする時代へ 物理世界と仮想世界が遍在化。メタバース・コンティニウムがもたらす新しい世界とは – New Future _ 日経ビジネス電子版 Special
https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/ONB/20/accenture_newfuture/vol12/

▽Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会(総務省)
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/metaverse/index.html

▽Web3.0研究会DAOの立ち上げについて:Web3.0研究会(第5回)(デジタル庁)
https://www.digital.go.jp/councils/43542a45-1ee6-4309-95f0-0893eb52d501/

▽メタバースで山古志再現 「デジタル村民」リアルに“帰省”も _ NHK _ WEB特集 _ IT・ネット
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221101/k10013875801000.html

▽Web3TownShiwaに関する取組/紫波町
https://www.town.shiwa.iwate.jp/soshiki/4/2/13/web3townshiwa/10069.html

▽Nishikigoi NFT公式サイト
http://yamakoshi.org/nishikigoi-nft%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88/

▽仙台市、Web3の活用促進 政府に規制緩和の提案
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC2191K0R21C22A0000000/

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※12月開催のvol.60 その1 Facebookイベント告知ページ
政策デザイン勉強会vol.60 「横浜市におけるWeb3.0を活用した地域課題解決を考える その1 ~NFT/トークンを軸とした新しいコミュニティの可能性について~」
https://www.facebook.com/events/665472245054547

※メールでの申込みは info@yokohamalab.jp まで。

※次回「その3」の開催は2月中旬~下旬に予定しています。

*「政策デザイン勉強会」について
地域課題解決における国内外の情勢や先進的な政策について知り、未来の街の姿を広い視野でとらえ、様々な主体との連携により、政策形成のプロセスに市民・企業が参加していくための仕組みや仕掛けを考えることを目的に、2012年から不定期に開催している勉強会。
https://yokohamalab.jp/2022/11/23/seisakudesign/