【ニュース】釜石「夢団」を横浜に 釜石の高校生と横浜の学生らが3月に交流企画 クラファンで支援を募集中

慶応大学湘南藤沢キャンパス2年生の小林美月さんを実行委員長とする「釜・横・トライ!応援実行委員会」が、岩手県釜石市の高校生有志が中心になって活動する東日本大震災の教訓を伝承し防災活動に取り組むボランティアグループ『夢団』を3月に横浜に招き、交流イベントを実施する企画をたて、実施資金を集めるクラウドファンディングを実施して、資金支援を募っています。締切は1月17日。

「伝承」をつなぐ~釜石の若い芽「夢団」の思いをぜひ横浜に!そして未来へ。 – CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
https://camp-fire.jp/projects/view/641412

小林さん達は2021年12月に(公財)よこはまユースと連携して、横浜の高校生と釜石『夢団~未来へつなげるONE TEAM~』の高校生が参加し、「震災と防災について考える」交流イベントをZoomを使って開催しました。夢団は、2020年1月25日に当時釜石高校2年だった太田夢さんの呼びかけによって設立。「大震災を経験した記憶がある最後の世代として、記憶や経験のない世代に、今ある日常の大切さを再認識して欲しい」と考え、震災の伝承を目的に活動を始めました。約50名の高校生がメンバーとして登録し、「動画班」「防災食班」「ゲーム班」の3つの班に分かれて活動しています。

実行委員会では、2023年3月4日(土)に、夢団のメンバーを招き、南区の弘明寺商店街で、横浜総合高等学校などの協力を得て、啓発イベントやパネルディスカッションを実施。当日は金沢区野島にある「横浜市野島青少年研修センター」に宿泊し、5日は金沢区内の地元の防災団体や学生らと対話する計画をたてています。

実行委員会の委員には、釜石市 に拠点を置き「夢団」とも連携して活動している「三陸ひとつなぎ自然学校」の伊藤聡さんや、東日本大震災のボラティアたちが結成したNPO法人「かながわ311ネットワーク」の石田真実さん、弘明寺にある横浜総合高校(南区)の元校長の小市聡さんのほか、桐蔭学園高校(青葉区)の生徒たちなどが参加しています。

クラウドファンディングがスタートした12月20日に、桜木町の青少年交流・活動支援スペース「さくらリビング」で、釜石にいる夢団のメンバーたちとZoomでつなぎ、キックオフイベントを開催しました。会場には、2011年の東日本大震災で被災した釜石市街地と横浜都心部のダンボール製の防災ジオラマを展示しました。

イベントは、小林美月実行委員長と慶応大学湘南藤沢キャンパスの学生たちによるグループ「つなぐつながるプロジェクト」が企画。三陸ひとつなぎ自然学校の伊藤聡さん、かながわ311ネットワークの石田真実さんのほか、金沢総合高校の学生で、防災普及学生団体「玄海」共同代表の橋本玄さんなどが登壇。橋本さんは、高校生防災士や大学生のクリエイターたちによる防災の普及のための取り組みを紹介し、今回の釜石-横浜の若者たちによるプロジェクトへの期待について話をしました。

クラウドファンディングは目標金額を50万円とし、「キャンプファイヤー」で実施しています。支援を受け付ける最終日の1月17日の朝7時現在で、78人の支援者から570,373円が集まっています。
ネクストゴールを70万円、支援者100人と設定して支援を呼びかけています。


https://camp-fire.jp/projects/view/641412