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JANPIA出資事業部は、社会課題の全体像を一枚で捉える「社会課題構造化マップ」を公開しました。今回のテーマは「身寄りのない高齢者等問題」。本領域の専門家である黒澤史津乃(一般社団法人 横浜イノベーション推進機構 代表理事/OAGウェルビーR 代表取締役)が協力・監修しています。商用の画像販売等を除き、CC BY-NCで自由に活用できます。公開記事とマップは以下から確認できます。
公開の背景
「身寄りのない高齢者等問題」は、当事者・制度・関係者が入り組み、現場で何が起き、どこに負担やリスクが集中しているのかが見えにくい課題です。JANPIA出資事業部は、インパクト投資の観点からこうした複雑な課題を整理・可視化し、現場の共有言語として活用してもらうこと、新たな事業や資金の呼び込みにつなげることを目的にマップ化を行いました。
マップの見方(要点)
構造化マップは、全体像を次の三つの視点で整理しています。
- 本人
身寄りに期待できない背景、事前の備えに至らない要因などを整理。 - 制度
介護保険、成年後見、生活保護など既存制度でも埋まらない領域がある点を可視化。 - 周囲の関係者
医療・介護、不動産、地域など、現場が本来業務の範囲を越えて対応しがちな実態やリスクを例示。
中央には現場で起こりがちな典型場面が配置され、制度やサービスの狭間で課題が長期化・複雑化する構造が読み取れるようになっています。
監修者について
黒澤史津乃は、約25年にわたり「家族に頼らない老後の備え」やおひとりさま支援に取り組んできた専門家で、国の会議等の有識者も務めています。今回の構造化マップは、黒澤による現場知と制度理解にもとづく監修・助言のもと作成されました。
一般社団法人 横浜イノベーション推進機構(イノスイ)は「横浜の多様な地域課題を持続可能な手法で解決し、横浜から世界に笑顔と幸せを拡散する」ことを掲げ、ビジネスの視点で多様な主体の対話・共創を進める団体です。詳細は公式サイトの「理念」ページをご参照ください。
https://yokohama-inosui.or.jp/%E7%90%86%E5%BF%B5/
横浜での活用イメージ
LOCAL GOOD YOKOHAMAでは、構造化マップを次のような場面での共通言語として活用していきます。
・現場ヒアリング設計
地域包括支援センター、医療・介護、不動産、葬送・死後事務などの関係者に、マップで示された「隙間」仮説を持って丁寧に聴く。
・役割分担の再確認
制度で埋まらない領域を、誰がどの条件で担えるのか(費用負担、リスク管理、契約関係)を整理する。
・事業・投資の論点出し
意思決定支援、見守り・移行支援、住まい確保、死後事務など、スモールスタート可能なモデルを棚卸し、実装条件を検討する。
・市民向けのリスクコミュニケーション
いざという時に備える行動(連絡先、手続き、財産管理、看取り、死後事務)をライフイベント別に伝える。
期待される効果
・現場の暗黙知を言語化し、関係者間の認識共有コストを下げる
・行政・事業者・市民のギャップを縮め、制度外の「間」に資源を配分しやすくする
・助成・投資の着眼点を具体化し、横浜発のモデル形成につなげる
(参照)公開記事の解説・事例コメントを含む詳細は下記へ。
参考リンク
・JANPIA出資事業部 note(公開記事とマップ)
https://investment-note.janpia.or.jp/n/ndae2e50d4852
・一般社団法人 横浜イノベーション推進機構「理念」
https://yokohama-inosui.or.jp/%E7%90%86%E5%BF%B5/
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