横浜版地域循環経済セミナー Vol.2:南部編「子どもたちと一緒につくる地域の循環」
横浜版地域循環経済セミナーは、横浜各地のリビングラボが対話を重ねる中で生まれた横浜版地域経済循環ビジョン「サーキュラーエコノミーplus(※)」の実現に向けて、横浜市内各地で展開されているサーキュラーエコノミーの実践を学びつつ、今後の連携やさらなる発展の可能性、横浜が目指すべき未来の都市像を模索する全3回の特別連続セミナーです。
本セミナーでは、北部編・南部編・西部編の3回にわたり、それぞれ地域課題も特性も異なる横浜市内3つのエリアで地域に根ざした循環型の事業やプロジェクトを展開している実践者の方々をゲストに招き、各地域の持つポテンシャルについて参加者の皆さんと一緒に考えていきます。
第2回目となる今回は、横浜市南部編です。テーマは「子どもたちと一緒につくる地域の循環」。横浜市南部では、子どもと大人が一緒になって循環を生み出し、地域を盛り上げる活動が盛んに行われています。サーキュラーエコノミーと子どもたち、教育はどのように交わり、地域の価値を生み出していくのでしょうか。
今回は、横浜市磯子区を拠点に地域のリビングラボ活動を続けている一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス代表理事・株式会社Solar Crew代表の河原勇輝さん、横浜市金沢区を拠点に、瀬ヶ崎小学校の子どもたちと一緒になって金沢区の地域産品「金澤八味」や「黒船石鹸」を作り上げたSDGs横浜金澤リビングラボに所属するアマンダリーナ合同社代表の奥井奈都美さんと、瀬ヶ崎小学校教諭の桐山智さん、金沢文庫芸術祭・実行委員長を務めるアサバアートスクエア主宰で子どもアートプロデューサーの浅葉弾さん、金沢区に本拠を置き、地域のママがラジオ番組の制作とパーソナリティにチャレンジするコミュニティ「ママ夢ラジオ」を運営する一般社団法人夢ラジオ代表の竹岡望さんをゲストに招き、「子ども」×「食・農・アート・空き家・母親」といった様々な切り口から、どのように地域の中で豊かなつながりを生み出していくかについて学びます。
※「サーキュラーエコノミーplus」とは?:「サーキュラーエコノミーplus」は、資源や製品の循環だけではなく循環を通じた「ひと」のエンパワーメントにより、横浜が抱える環境・社会・経済課題を同時に解決し、横浜市民のウェルビーイング実現を目指す、新たな社会経済ビジョンです。SDGsの17の目標すべてを地域経済の中でバランス良く達成するために、横浜版リビングラボを運営する民間団体が集まり対話を重ねることで生み出されました。”plus” という言葉には、「Planet(環境)」と 「Profit(経済)」に「People(ひと)」の視点を「plus(加える)」するという意味を持っています。
イベント当日の流れ
17:40~ 開場
18:00~ 横浜版地域循環経済推進プロジェクトのご紹介(5分)
18:05~ 横浜市南部が持つ地域特性について(10分)
18:20~ 第一部:インスピレーショントーク(50分)
・磯子杉田リビングラボの活動(河原勇輝さん)(10分)
・SDGs横浜金澤リビングラボの活動(奥井奈都美さん)(10分)
・瀬ヶ崎小学校における活動(桐山智さん)(10分)
・アサバアートスクウェアの活動(浅葉弾さん)(10分)
・ママ夢ラジオの活動(竹岡望さん)(10分)
19:15~ 第二部:パネルトーク「子どもたちと一緒につくる地域の循環」(40分)
・パネラー:河原勇輝さん(一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス/Solar Crew)
・パネラー:奥井奈都美さん(SDGs横浜金澤リビングラボ/アマンダリーナ)
・パネラー:桐山智さん(瀬ヶ崎小学校)
・パネラー:浅葉弾さん(アサバアートスクエア)
・パネラー:竹岡望さん(一般社団法人夢ラジオ)
・ファシリテーター:関口昌幸さん(横浜市政策局共創推進室共創推進課担当係長)
19:55:締め・写真撮影
20:00:交流会(現地参加の方のみ)
21:00:完全終了
イベントの概要
・日時:2月27日(月)18:00-21:00(17:40〜受付開始)
・開催形式:ハイブリッド(リアル開催+オンライン配信)
・現地会場:with GREEN PRINTING(株式会社大川印刷内)or オンライン
・現地参加の住所:横浜市西区高島2-14-12 ヨコハマジャスト2号館3F
・アクセス:JR、京急線、東急東横線、横浜市営地下鉄 横浜駅東口より徒歩約3分
・参加人数:現地(15名/先着順)・オンライン(無制限)
・アーカイブ配信:あり(後日Youtube URLを共有いたします)
・主催:ハーチ株式会社(Circular Yokohama)・NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ・一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス
★視聴申込み:Peatixより
※現地参加者は、配信終了後、会場内でゲストも交えた懇親会にご参加いただけます。
こんな話が聞けます!
・横浜市南部・京急線沿線が持つサーキュラーエコノミー推進ゾーンとしての可能性
・都市における循環型農業の実践・空き家を活用した取り組み
・地域のサーキュラーエコノミー推進における子どもと教育が持つ可能性
こんな方におすすめ!
・横浜市内のサーキュラーエコノミー実践に興味をお持ちの方
・教育、子ども、循環型農業・食、アートと循環経済との関わりに興味をお持ちの方
・空き家を活用したまちづくり、コミュニティ形成などに興味をお持ちの方
・横浜市南部・京急線沿線のポテンシャルについて一緒に考えたい方
・地域に根ざしたサーキュラーエコノミーの実践に興味がある方
・その他、興味がある方であればどなたでも
ゲスト紹介
河原勇輝さん(一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス代表理事/株式会社Solar Crew COO)
経営の中で地域に寄り添うことを学び、地域貢献やSDGsに取り組み始める。2033年には3軒に1軒が空き家になると予測されるほど深刻化する空き家問題、不足する避難所問題などを受け、2021年7月、空き家活用を主とする株式会社Solar Crewを立ち上げCOOとして活動中。第8回グッドライフアワードでは、『空き家×防災拠点』の取組みが認められ環境大臣賞を受賞。休日はNPO法人green bird横浜南チームリーダーとして、横浜市内5拠点でゴミ拾いを通じて、ゆるやかなコミュニティ活動を展開。ヨコハマSDGsデザインセンターでは地域コーディネーターを務めている。
【参考サイト】株式会社Solar Crew
【参考サイト】ヨコハマSDGsデザインセンター
【参考記事】IDEAS FOR GOOD「空き家を地域の”課題”から”課題解決拠点”に。DIY体験でつながりを生む「solar crew」」
奥井奈都美さん(SDGs横浜金澤リビングラボ/アマンダリーナ合同会社代表)
アマンダリーナ合同会社 2014年夏、青みかん(摘果みかん)との出会いを機に、それまで捨てられていた青みかんの美味しさと商品としての価値を見出す。“もったいない!から、おいしい!へ”の思いから立ち上げた「横浜産青みかん商品化プロジェクト」が横浜市地産地消事業に認定され、2015年より事業を本格化。青みかんを活用した様々な商品を開発し、2018年法人化。2019年横浜環境活動賞を受賞。2020年横浜市食の3Rきら星活動賞受賞。金澤八味の製造を監修。
【参考サイト】アマンダリーナ
【参考記事】IDEAS FOR GOOD「横浜の小学生がアップサイクルに挑戦。地域の廃棄物を使った「黒船石けん」」
【参考記事】IDEAS FOR GOOD「廃棄アマモを肥料に野菜を育て、小学生と商品化。横浜・金沢の地域循環型まちづくり」
桐山智さん(横浜市立瀬ヶ崎小学校教諭)
SDGsやサーキュラーエコノミーなどの概念を言葉で伝えるのではなく、日々の暮らしや、様々な教科との関連させながら「自分ごと」として捉えられるようカリキュラムマネジメントし、これからの時代を生きる子供たちにとって必要な「繋げて考える力」を街と繋がった学習を通して高めている。
【参考サイト】横浜市立瀬ヶ崎小学校
【参考記事】タウンニュース「瀬ヶ崎小5年生黒船石けんを製作企業・団体と協力し地域活性」
浅葉弾さん(アサバアートスクエア)
アートを通じた子供教育をテーマに様々な活動を行なっています。子供デザイン教室の主宰、金沢文庫芸術祭実行委員長を務める他、「虹のあそび隊」を結成し、子供アートイベントを学校や幼稚園、商業施設などで頻繁に開催しています。コロナ禍では子供たちと会えない日が続いたのでアートワークショップの動画配信やオンラインアートワークショップも開始しました。子供たちと一緒に学び楽しめる新しいアートチャレンジを日々探求しています。その他、広告やロゴマークなどを制作する(有)ダンデザイン経営、インバウンド企画をプロデュースする一般社団法人&JAPAN理事、ペットの保護活動支援を行う一般社団法人ロンリーペット理事を務めています。
【参考サイト】アサバアートスクエア
【参考記事】ヨコハマアートナビ「子どもアートプロデューサー浅葉 弾 さん」
竹岡望さん(一般社団法人夢ラジオ)
1986年、北海道生まれ。日本赤十字北海道看護大学卒業後、2008年に国家公務員共済組合連合会 虎の門病院に入職。看護師として血液内科、整形外科、消火器内科にて勤務する。2018年、ママ夢ラジオスタート。2020年に一般社団法人夢ラジオを設立し、代表理事に就任。2022年株式会社わたしたち設立。取締役副社長を務める。
【参考サイト】ママ夢ラジオ
【参考記事】another life.「やるかやらないかは、自分で決める。 普通の主婦が、ラジオ番組を持つまで。」
ファシリーテーター:
関口昌幸さん(横浜市政策局共創推進室共創推進課担当係長)
2012年から横浜市政策局政策支援センターにて「市民参加型の課題解決の実現」「地域経済の活性化」のためにオープンデータ活用による地域課題解決イノベーションの仕組みづくりに従事。現在は同市政策局共創推進室にて、産官学民の共創による地域課題解決拠点、リビングラボを市内各地で展開。2019年、循環型まちづくりによる公民連携イノベーションモデルとして「サーキュラーエコノミーplus」ビジョンを策定。
加藤佑(Circular Yokohama・ハーチ株式会社代表)
2015年にハーチ株式会社を創業。2020年から横浜のサーキュラーエコノミー推進メディアプラットフォーム「Circular Yokohama」を運営。横浜市、横浜市内企業や教育機関、NPOなどと協働しながら、サーキュラーエコノミーをテーマとするイベント・ワークショップ・教育プログラムの企画・運営、サーキュラーデザイン展の企画・開催などを幅広く展開。ほか、社会をもっと良くするアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」やサーキュラーエコノミー専門メディア「Circular Economy Hub」などの運営も手がける。
with GREEN PRINTING とは?
横浜駅から徒歩3分。株式会社大川印刷が運営する「社会課題解決型動画スタジオ」。地域や社会の課題解決に関わる情報発信の場として2021年3月に誕生。使用電力は全量カーボンオフセット済で、CO2排出ゼロによる動画配信が可能。また、収録、配信、イベントに使用する印刷物も全て環境印刷に対応、スタジオ空間も廃材・リユースカーペットなどが活用されており、アップサイクル・サーキュラーエコノミーの概念が実装されている。スタジオには地域企業やNPO団体らのサステナブル・プロダクト展示もあり、サステナビリティをテーマとするイベントやセミナー、動画配信・収録、つながりの場として活用されている。
URL:https://withgreenprinting.com/
NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
まちづくりと情報コミュニケーション技術(ICT)の利活用を推進するNPOとして2003年に設立。2004年にWebメディア「ヨコハマ経済新聞」を立ち上げ、1万数千本の記事を作成。2014年にクラウドファンディング&スキルマッチング機能を備えるWEBプラットフォーム「LOCAL GOOD YOKOHAMA」を立ち上げ、公益的活動に人・物・金・情報の結びつけを行っている。
団体URL:https://yokohamalab.jp/
LOCAL GOOD YOKOHAMA URL:http://yokohama.localgood.jp/
一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス
横浜市内各地にあるリビングラボの活動支援・連携支援を目的として2018年5月に発足。環境や経済だけではなく「ひと」の視点を重視した横浜発のサーキュラーエコノミービジョン「サーキュラーエコノミーPlus」を掲げ、「ローカル・フォー・ローカル」「サステナブルデベロップメント」「ヘルスプロモーション」「パラレルキャリア」という4つの活動領域を中心に、公民連携によるオープンイノベーションを推進。
・団体URL:https://livinglabsupportoffice.yokohama/
Circular Yokohama(ハーチ株式会社)
Circular Yokohamaは、ハーチ株式会社が運営する、横浜市内における循環経済推進メディア・プラットフォーム。横浜市および市内の事業者や教育機関、NPOらと連携しながら、イベントやワークショップ、学習プログラムや展示・販売など様々な活動を通じて循環経済の普及・推進に取り組む。ハーチ株式会社は、世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」、サーキュラーエコノミー専門メディア「Circular Economy Hub」などサステナビリティ領域における複数のデジタルメディア運営するほか、国内外の機関と連携しながら企業や自治体のサステナビリティ・循環経済への移行を支援している。
・団体URL:https://harch.jp/
・Circular Yokohama URL:https://circular.yokohama
イベントの参加申込
Peatixよりお願いいたします。
※本セミナーは、横浜市、ハーチ株式会社、NPO法人横浜コミュニティデザインラボ、一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィスの4者が2021年12月1日に締結した、「リビングラボを通じた循環型経済(サーキュラーエコノミー)を公民連携により推進する協定」にもとづく協働・共創事業として実施します。
【参考】横浜市記者発表資料:リビングラボを通じた循環型経済(サーキュラーエコノミー)を推進するための協定を締結~公民連携で循環型経済を推進し市民のウェルビーイングの向上を目指します~