サーキュラーエコノミーplus×EXPO
「よこはま未来の実践会議に向けたワークショップ~私たちが創る横浜の明日の風景」
2027年に横浜で開催される「GREEN×EXPO 2027」のテーマである「幸せを創る明日の風景」を子どもや若者たちが中心となり、市民がつながり、共に創り上げて行くためのステップとして、産官学民の多様なステークホルダーが対話することで、その道筋を見出していくために開催されました。
横浜市役所1階のアトリウムを会場に、「ネーチャーポジティブ」と「空き家活用」をテーマに、ワークショップに参加する子どもや若者たちが各々の学校での学びと地域での実践に基づいて創りあげた「明日の風景」へのビジョンを演劇を通じて発表し、そこに地域住民や行政職員、大学研究者や企業人が加わり、子どもや若者と対話することで、誰一人取り残さずに幸せを創る「明日の風景」について考えました。
<記録動画>
<開催概要>
日時:2025年2月27日(木) 9:30~11:30
場所:横浜市役所1F アトリウム
※https://www.atrium.city.yokohama.lg.jp/facility/floormap/
主催:横浜市政策経営局共創推進室
▽出演者(敬称略)
・大澤幸生 (東京大学大学院工学系研究科システム創成学 教授)
・鎌浦慎一郎(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 執行役員)
・河原勇輝(株式会社solar crew 代表取締役)
・横浜市立鶴見小学校 児童
・横浜市立能見台南小学校 児童
・関東学院中学・高等学校 生徒
▽タイムテーブル
9:30~10:00
“パネルディスカッション「子どもと若者と未来の横浜を創る!」”
大澤教授、鎌浦執行役員、河原代表、
早川教諭、関口(横浜市共創推進室)
横浜の未来を創るうえで、子どもや若者の意見をどのように活かしていくかについて議論が交わされました。大澤教授は「元気であることが未来を創る鍵」と述べ、子どもたちが積極的に地域の課題に関与することの重要性についてコメントしました。また、鎌浦氏は「まちづくりへの図書館の活用事例を紹介し、市民のための場づくりの工夫」の重要性について語り、河原氏は「空き家活用の実践を通じた地域づくりとサーキュラーエコノミーplus」について具体例を紹介しました。
10:00~10:30
アホになれ!持続可能な鶴見川を考える
鶴見小学校(30人)、大澤教授
鶴見小学校の5年3組の児童たちは、地域の環境問題についての理解を深めるために「鶴見川水族館(ツルスイ)」という取り組みを行っています。ステージで、その成果をミュージカル形式で発表しました。子どもたちは、ゴミになりきることで川の現状を体験した経験などを元に、演劇の演技を通じて「鶴見川の環境を良くしたい」というメッセージを伝えました。指導を担当した早川教諭は「アホになって考えることで、新しい視点を得られる」と語り、大澤教授も「あふれるエネルギーが大切」とコメントしました。
10:30~11:00
子どもと若者たちと創りだす空き家の有効活用
能見台南小学校(2クラス60人)、ソーラークルー×鎌浦社長
能見台南小学校の児童たちは、地域の空き家を防災拠点やコミュニティスペースとして活用するアイデアを発表しました。彼らは、地域住民と協力しながらDIYを行い、空き家の壁に絵を描くなど、実践的な活動を行っています。プレゼンテーションでは、地域に眠る空き家を活用することで、「街の活性化」や「コミュニティの形成」が可能であることが示されました。河原代表も「空き家の課題は地域で協力して解決していくことが重要」と述べました。
11:00~11:15
“関東学院高校「考働学」~ソーラークルーとの取組をとおして~”
関東学院高校(3人)、ソーラークルー×鎌浦執行役員
関東学院高校の生徒たちは、実践的なキャリア教育の一環として「考働学(こうどうがく)」に取り組んでいます。発表では、空き家の活用方法を考えるプロジェクトについて報告されました。生徒たちは、空き家をそば打ち体験ができる場に変えるビジネスプランを提案し、「地域住民の交流の場」や「防災拠点」としての可能性を示しました。この提案に対し、河原代表は「若者の視点が加わることで新しい価値が生まれる」とコメントしました。
11:15~11:30
クローズ 全員
最後に、全体の振り返りとして、登壇者から「これからも地域の課題を自分ごととして捉え、行動することが大切」とのメッセージが送られました。子どもたちの発表を通じて、地域の未来を創るためには、誰もが関わることが重要であることが改めて確認されました。
◎参考(記録動画あり)
2/19 「アホになれ!横浜から世界に羽ばたく『あほ学』と鶴見小ツルスイ」 ゲスト:大澤幸生(東京大学大学院システム創生学科教授)& 早川洋一(横浜市立鶴見小学校主幹教諭)
https://otagaihama.localgood.yokohama/topics/8467/
2/17「子どもたちの手による持続可能な空き家活用~solar crewと能見台南小の実践から」 ゲスト:河原勇輝(solar crew代表)& 能見台南小6年生児童
https://otagaihama.localgood.yokohama/topics/8447/