サーキュラーエコノミーplusプロモーション動画配信開始

横浜市政策経営局共創推進課よりサーキュラーエコノミーplusのプロモーション動画が配信されました。

🌱 サーキュラーエコノミーplusとは?

「サーキュラーエコノミーplus」は、単なる資源循環ではなく、「Planet(環境)」「Profit(経済)」に「People(人)」を加えることで、誰一人取り残さない包括的で持続可能な地域経済の実現を目指す横浜版ビジョンです。SDGs17目標をバランス良く地域で達成するため、民間団体によるリビングラボを通し、公民対話で形成されました。


特徴と重点領域

1. 人の循環にも注目

従来の循環型経済ではモノと資源が中心でしたが、plusでは「人材育成」「社会参加」「健康・福祉の包括」といった、人の豊かさ(ウェルビーイング)に重きを置いています。東京大学やLiveable Well‑Being指標の活用など、“人にプラス”の分析・可視化も進んでいます。

2. 公民連携による共創体制

2019年には、YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス、横浜コミュニティデザイン・ラボ(杉浦裕樹さん理事)などとの協定を横浜市が締結。産学官民が一体となり、共創推進室が対話の場をセッティングしています。

3. 4つの重点領域

plusには、以下の4つのテーマが横断的に組み込まれています:

  • ローカル・フォー・ローカル(地域密着型)
  • サステナブル・デベロップメント(持続可能な開発)
  • パラレルキャリア(多様な働き方)
  • ヘルスプロモーション(健康促進)

代表的な施策・取り組み

◆ サーキュラーエコノミーplus×EXPO(2025年3月開催)

3月23〜24日にパシフィコ横浜で行われた博覧会では、子ども・若者から高齢者まで幅広く参加。資源循環、空き家活用、健康・ケア、新しい働き方などをテーマに、2030年以降の共創社会を探る枠組みが議論されました。

◆ Circular Economy Plus School

横浜市、NPO、リビングラボ等の協定により立ち上がった学びプログラム。産官学民が参加し、循環経済を学びながら実践につなげる仕組みです。

◆ 地域型マルシェ(よこはま共創コンソーシアム)

地産地消・フードロス削減・共生社会をテーマに夕方に開催されるマルシェでは、廃棄前の食品レスキューや、福祉・子育てに関わる人々の作品販売などが紹介され場づくりが進行しています。

<その他動画内で紹介された取り組み>

  • 横浜オリーブプロジェクト
    横浜市内の公園緑地や街路樹の剪定枝・刈草を原料とした堆肥「はまっ子ユーキ」を活用し、耕作放棄地でオリーブを栽培する循環型農業プロジェクト。
  • 瀬谷ハチミツリビングラボ
    瀬谷区で展開される都市養蜂プロジェクト。福祉施設や学校と連携し、地域循環経済の実現を目指す。
  • SDGs横浜金澤リビングラボ
    地元農家・事業者・小学校が連携し、廃棄される海藻を堆肥にして育てた唐辛子を使った「金澤八味」や、ミカンの陳皮・竹炭を活用した「黒船石鹸」などの循環型農業プロジェクト
  • 介護予防プロジェクト(団地での高齢者支援)
    団地の高齢者が主体的に地域で役割を持ち、介護予防や地域活動を通じてウェルビーイング向上を目指す取り組み。
  • 子ども・若者の地域参加イベント
    中学生・高校生が小学生以下の子どもたちとイベントを通じて交流し、地域での世代間交流や見守りを実践するプロジェクト。

効果と今後の展望

  • ウェルビーイングの可視化導入:専門指標による可視化から、実効のある施策形成へ
  • 企業版ふるさと納税:OAG税理士法人、土屋、ドコモビジネス等、多様な企業が寄付支援
  • 次世代イベント GREEN×EXPO 2027:この取り組みは2027年以降も継続的に発展予定

ご参加・協力の呼びかけ

市民、学生、企業、行政など、多様な立場の方々が、Circular Economy Plus SchoolやEXPO、共創の場などに参加できます。企業版ふるさと納税による支援や地域の実践プラットフォームへの関わりを通じ、共に“誰一人取り残さない循環経済”の実現へ進んでいきましょう。


まとめ

  • 「人」に重点を置いた資源循環と経済・環境の調和
  • 公民連携で実現する多様な共創プログラムと可視化指標の導入
  • EXPOやスクール、地域マルシェなどの場を通じて実践と学びを融合

動画+公式情報を通じて明確になった「サーキュラーエコノミーplus」は、横浜から全国の地域循環モデルとなるポテンシャルを持っています。ぜひコミュニティや関係者とも共有し、共に創り育てていきましょう。

https://www.city.yokohama.lg.jp/business/kyoso/kyosofront/circulr.html