金沢シーサイドFMの番組「サーキュラーエコノミーplus チャンネル」が4月16日(水)にスタートしました。
SDGsの17の目標を地域経済の中でバランス良く達成するために、民間団体が集まり、対話を重
ねることで生み出されたビジョン「サーキュラーエコノミーplus」を切り口に、毎回ゲストの取り組みについて伺う内容です。
放送は、一般的な循環型経済に加えて、そこに関わる「ヒト」に着目して、市民のウェルビーイング向上を目指す、地産地消、再生可能エネルギー、地域連携などの取り組みについてゲストとの対話で、深掘りしていきます。毎週金曜日11:00〜12:00に、金沢シーサイドFMのスタジオから生放送でお届けしています。
第27回の放送のゲストは、竹山16-2団地管理組合法人にて事務局長を務められている稲葉さん。
団地管理組合の持続可能な在り方や合意形成のコツ、理事会の効率的な動き方や今後住民に必要と考えられている取り組み、等をお聞きしました。是非お聞きください!
🎤番組情報
番組名:金沢シーサイド FM「サーキュラーエコノミーplus チャンネル」
放送日:2025年10月3日
稲葉壮二(いなばそうじ)
▼所属
・竹山16-2団地管理組合法人 事務局長
聞き手:田中隼平(団地暮らしの共創)
提供:株式会社ソーラークルー
[02:25] 竹山団地は1970〜1971年に入居開始した築54〜55年・約3,300戸の大規模団地です。中央に人工池がある点が全国的にも珍しいと説明されます。稲葉壮二さんは1989年から居住し、運営に長年関わってこられました。 [05:45–06:10] 稲葉さんは管理組合の設立準備委員から副理事長・理事長を務めてこられました。実態に合わせて約10年かけてペット飼育を合法化した経緯を共有されました。高齢化やライフスタイルの変化に即した合意形成を重視してきたと述べます。 [14:26] 団地は民間制度の「三つ星団地」に認定され、国の「マンションの管理計画の認定制度」にも横浜市で2番目に認定されています。耐震診断と全体診断で長期使用可能と評価され、「100年マンション」を方針化しました。築35年頃の結露やサッシ劣化には計画的な長期修繕で対応しています。
最大の工事は屋上から床下までの断熱改修とサッシの複層ガラス化です。体験会や公開勉強会で効果を可視化し、住宅エコポイント制度も追い風になりました。資金は借入と返済計画の提示により、臨時総会で反対なく住民合意を得ています。
業者選定は10社見積から5社に絞り、住民向け公開プレゼンと多数決で決定しました。全階段への宅配ボックス設置や出入口のバリューアップ、駐車区画の整備で利便性と組合収入の両立を図っています。透明性と住民参加を原則としています。
防災・防犯ではカメラ8台、マンホールトイレ、初期消火具、火山灰対策備蓄を整えています。屋上太陽光は共用部の夜間電力に活用しています。全階段の手すりや「鍵の預かり制度(現在6件)」で高齢者の安心も支えています。
[37:22] 第一次長期計画はほぼ達成し、現在は第二次長期計画の半ばです。上位ミッションを「次世代に選ばれる竹山」と定め、3年かけて「竹山未来会議」で基本計画を策定しました。花と緑のまちづくり「百花繚乱」や「防災力向上マンション」認定取得にも挑戦します。 [37:22] 若年層のニーズはアンケートで把握し、宅配ボックスやトランクルームなど新築同等の利便性を目指します。緑豊かな住環境や生活基盤を強みに、子育て世帯にも選ばれる団地づくりを進めます。長期視点で住みよさを更新し続ける方針です。 [44:14] 稲葉さんは「団地は毎年少しずつ良くなる」と強調されました。見学や居住を歓迎するメッセージで締めくくられました。継続改善を前提に、次世代に選ばれるコミュニティを目指すと述べました。サーキュラーエコノミーplusチャンネル
https://www.circulareconomyplusraradio.com/
【参考】
サーキュラーエコノミーplus(横浜版地域型循環経済)
https://www.city.yokohama.lg.jp/business/kyoso/kyosofront/circulr.html
