神奈川県庁本庁舎にて、「目指せ!次世代ヒーロー ~理想の未来を語りながら絵本を作ろう~」が開催されました。
本イベントは、HAPPY MONDAYがこれまで行ってきた生成AIを活用したワークショップと、神奈川県が重視する「グローカル」な視点を融合させたものです。
「グローカル」とは、「グローバル(global)」と「ローカル(local)」を組み合わせた言葉で、「地球規模の視野で考え、地域で行動すること」を意味します。今回のワークショップでは、グローバルな視点を踏まえながら、自分自身と神奈川の理想の未来を描く時間となりました。
ワークショップを主催したHAPPY MONDAYは、産官学連携の街づくりプロジェクト「横浜をつなげる30人」から誕生した団体です。「大人になることに希望を持つ子どもを増やすとともに、大人もワクワクする仕組みをつくる」ことを理念に掲げ、さまざまなイベントを企画・開催しています。一般的に憂うつとされがちな月曜日に向けて、子どもたちと協力しながらWell-Being(幸福度)を高める取り組みを展開しています。
<HAPPY MONDAYとは?>
HAPPY MONDAYは、横浜をつなげる30人から生まれた団体で、「大人になることに希望を持つ子どもを増やすとともに、大人もワクワクする仕組みをつくる」ことを目指して活動しています。
この目標を実現するために、以下の2点を大切にしています。
- 大人になることに希望を持つ子どもを増やすには、まず大人がワクワクしていること。
- 子どもが将来に希望を持つには、チャレンジし、成功体験を積めること。
そのために、月曜日に向けてポジティブな気持ちを育むイベントを子どもたちと共に企画・実施しています。
これまでの主なイベント:
- Happy Mother’s Day ワークショップ
デザイン思考を活用し、子どもが大切な人に贈るオリジナルのお手伝いチケットを作成。京セラみなとみらいリサーチセンターや三井アウトレットパーク横浜ベイサイドにて開催。 - クロスストリートドリームフェス〜横浜と各地をつなぐ〜
世代間交流を目的としたライブイベントに横浜代表として出演。ゆずの聖地とされるクロスストリートにて開催。 - アップサイクルで夢を叶えるスノードーム作り
タニモク×デザイン思考で夢を導き出し、願いを込めたスノードームを制作。タニモクとは、他人に目標を立ててもらい、夢をブラッシュアップするワーク。マリンタワー、ルミネ、横濱ゲートタワーにて開催。
詳細はこちら - AIを使って愛情あふれる絵本をつくろう
AI技術を学びながら、オリジナル絵本を制作。
<ワークショップ開催の背景>
今回のワークショップは、HAPPY MONDAY代表の土井優里花さんの提案により実現しました。土井さんは神奈川県子ども・若者施策審議会の委員も務めており、県の取り組みにも積極的に関わっています。
神奈川県では、子どもや若者の意見を政策に反映するための施策として、以下のような仕組みを設けています。
- 子ども・若者みらい提案実現プロジェクト:子どもたちが提案者となって施策を考える仕組み
- みらい☆キャンバス:オンライン上で意見を自由に発信できるプラットフォーム
土井さんは「意見を伝えられる子どももいれば、最初は思いつかない子どもも多くいます。しかしながら、対話の中でだんだんと意見を伝えるようになる姿を、これまでのワークショップで何度も見てきました。既存の意見を拾うだけでなく、“意見を育む場”をつくりたいと考え、今回の企画を提案しました」と語ります。その思いが形となり、神奈川県庁での開催へとつながったのです。
<当日の様子>
当日は、生成AIを活用しながら、子どもと大人が「理想の未来」を描くユニークなプログラムが実施されました。
まず、アイデア発想法を体験し、その後、生成AIの仕組みを学びながらオリジナル絵本の制作にチャレンジ。イベント会場は神奈川県庁の屋上を選定し、ピクニックシートを敷いての開放的なワークショップという特別な演出がされました。生成AIの専門家である株式会社ダイビックの野呂浩良さんも運営として参加し、専門的な知識を分かりやすく伝え、子どもたちの自由な発想をサポートしました。
子どもたちはアイデア発想法を学びながら、自分と神奈川県の理想の未来を導き出し、AIがストーリーとビジュアル化を加えることで更に発想力を拡張します。これらのプロセスにより、一人ひとりの「未来の物語」が完成していきました。
さらに「未来について語る対話の時間」も設けられ、世代を超えて価値観を共有する場となりました。「大谷翔平選手を超える野球選手になりたい!」熱く語る野球少年の姿や、「神奈川県に古生物の博物館を作りたい!」と語る仲良し親子の姿もありました。
参加した子どもからは 「生成AIの使い方を学びながら、夢を考えることが楽しかった!」 保護者からは 「今まで聞いたことのなかった子どもの夢や悩みを聞くことができて、特別な体験になりました。学んだことを家でも続けたいです」 といった感謝の声が多数ありました。
<おわりに>
HAPPY MONDAY代表の土井優里花さんは「参加者の皆さんから感謝の声をいただき、改めて“意見を育む場”の大切さを実感しました。暑い中ご参加くださった神奈川県の首藤健治副知事や次世代育成課の皆さまにも感謝しています。今後もZ世代の若者の視点、子どもたちとアクションを起こす大人の視点、母の視点を活かして『子どもまんなか社会』の実現に貢献していきたいです」と語りました。
創造力とテクノロジー、そして世代を超えた対話が融合した今回のワークショップは、まさに子どもまんなか社会の実現に貢献する取り組みとなりました。
一般的に憂うつとされがちな月曜日に向けて、子どもたちと協力しながらWell-Beingを高める取り組みを展開するHAPPY MONDAYの活動にご注目ください。
https://www.instagram.com/happy_monday30